「体を温める工夫はしているのに、なかなか冷えが抜けない」——そんなときに見直したいのが、毎日口にしている飲み物と食べ物です。
実は、何気なく続けているアイスコーヒーや甘いもの、揚げ物が、知らないうちに末端の冷えを後押ししていることがあります。この記事では、板橋区のアトリエ整骨院が、冷えと食べ物・腸内環境の関係を栄養学の視点から整理してお伝えします。
※冷え性のタイプ分類や、末端が冷えるメカニズム・放置リスクについては 【記事①】末端冷えの正体|メカニズム・放置リスク編 で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

「腸が冷える」と手先・足先も冷える
末端の冷えというと手足に目が向きがちですが、実はお腹の中(腸)の冷えが深く関わっています。
食べたものが消化・吸収される過程では、エネルギーが生まれると同時に熱も生まれます。つまり、腸がしっかり動くこと自体が体温を生む大切な熱源なのです。ところが腸が冷えて動きが鈍ると、この熱が生まれにくくなります。
さらに、腸の冷えが慢性化すると自律神経の調子も乱れ、交感神経が優位に傾きます。すると腸の動きがいっそう鈍り、同時に末端の血流もキュッと絞られてしまう——こうして「腸の冷え → 自律神経の乱れ → 末端の冷え」という悪循環が生まれます。腸を冷やさないことは、手足の冷え対策にも直結しているのです。
※小腸には免疫細胞の多くが集まっているといわれ、腸内環境は免疫のはたらきとも密接に関わっています。腸を整えることは、冷え対策と体調管理の土台づくりでもあります。
冷えを招きやすい「毎日の一杯・一口」
ここからは、冷えとの関わりが指摘されている身近な飲食物を見ていきましょう。どれも「絶対にダメ」というものではなく、摂り方・量・選び方を少し工夫するだけで、体への負担はずいぶん変わります。
① アイスコーヒー・カフェラテ(冷たい飲み物+カフェイン)
コーヒーが体を冷やすといわれるのは、カフェインの血管収縮作用・利尿作用、そして糖分による血糖値の急上昇が主な理由です。カフェインには強い利尿作用があり、水分を排出する際に体温まで一緒に逃がしてしまいます。加えて血管を収縮させる作用もあるため、手足が冷えやすくなります。ここに「氷入りの冷たさ」が加わると、内臓を直接冷やす二重の負担に。ホットでも飲みすぎには注意し、目安は1日1〜2杯まで。飲んだあとはしっかり水分補給を心がけましょう。
② 砂糖(シロップ・スイーツ・菓子パン)
甘いものを食べると血糖値が急上昇し、一時的に体温も上がります。ところが血糖値を下げるインスリンが大量に分泌されて血糖値が急降下すると、体温も一緒に下がってしまいます。またインスリンが多い状態では脂肪が燃えにくくなり、「熱が生まれにくい体」に傾きます。
さらに糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB群が必要で、砂糖の摂りすぎはこのビタミンB群を消費してしまう点も見逃せません。口内炎のリスクが高まります。
③ 小麦粉(菓子パン・パスタ・カップ麺)
白く精製された小麦も、②と同じ血糖値の乱高下を招きやすい食品です。とくに菓子パンは、精製された糖+精製された小麦+あとで触れるオメガ6の油が重なりやすく、冷えの視点では負担が大きい組み合わせといえます。
④ オメガ6(揚げ物・ホットスナック・スナック菓子)
揚げ物やスナック菓子、惣菜、カップ麺に多く含まれるオメガ6(リノール酸)は、体に必要な必須脂肪酸である一方、摂りすぎると体内の炎症反応を促進するとされています。現代の日本人はオメガ6を必要量の数倍ほど過剰に摂っているといわれ、慢性的な微炎症は血管や血流に負担をかけ、冷えの背景になり得ます。オメガ3(青魚・えごま油・亜麻仁油など)とのバランスを意識することが大切です。

※オメガ6も適量であれば血流改善に役立つ栄養素です。問題は「摂りすぎ」と「オメガ3とのバランスの崩れ」。理想はオメガ3:オメガ6=おおよそ1:4程度といわれています。
体を内側から温める「置き換え」のヒント
我慢を重ねるより、「これをやめる」ではなく「これに替える」と考えるほうが、無理なく続けられます。いくつかご提案します。
・体を温める食材を選ぶ:ダイコン・ニンジン・ゴボウなどの根菜類、タマネギ、ニンニク、ショウガ、芋類。赤身の肉・卵・魚も体を温める食材です。

・甘いものは置き換える:栄養も摂れる果物に替える。砂糖を使うなら、作用が穏やかといわれる黒糖・ハチミツ・メープルシロップを選ぶ。
・冷たい飲み物を温かい一杯に:アイスコーヒーの代わりに、ノンカフェインで温め成分が豊富なルイボスティーや、血行をサポートするシナモン入りのチャイを。
・腸活で善玉菌を育てる:発酵食品と食物繊維をこまめに摂り、腸内環境を整える。腸が元気に動くことが、体温づくりの土台になります。
※すべてを一度に変える必要はありません。「アイスコーヒーを1日1杯に」「菓子パンを週に一度おにぎりへ」——そんな小さな一歩の積み重ねが、体の変化につながっていきます。

アトリエ整骨院の「内と外」からの冷え対策
末端の冷えを根本から見直すには、体の外側からのアプローチと、内側からのアプローチの両輪が大切だと当院は考えています。
外側からは、硬くなったふくらはぎや足まわり、骨盤や姿勢を整え、呼吸を通して自律神経にはたらきかけ、末端の血流を絞りっぱなしにしている交感神経の緊張をゆるめていきます。

内側からは、今回ご紹介したような「腸を冷やさない・炎症を増やしすぎない食習慣」を、生活の中に無理なく取り入れていく——。この2つがかみ合ったとき、冷えは少しずつ変わっていきます。
末端の冷えは、「足元の土台」と「腸と栄養」の両面から見つめることで、根本改善に近づいていきます。板橋区で冷えにお悩みの方は、体の使い方から日々の食習慣まで、当院で一緒に整えていきましょう。
冷え性のタイプや、末端が冷えるメカニズム・放置リスクについては、こちらの記事もご覧ください。

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