ふくらはぎに「ブチッ」という感覚が走り、それ以来正座ができない、しゃがむだけでも痛みが出る——。
病院でレントゲンを撮っても「骨には異常ありません」と言われ、湿布と安静を指示された。でも何週間経っても痛みは残り、階段の上り下りもままならない。そんな状態が続いていませんか?
この記事では、合気道の稽古中にふくらはぎの筋断裂(肉離れ)を起こし、板橋区からご来院いただいた患者さんの実際の施術経過をもとに、なぜ筋断裂は病院の治療だけでは改善しにくいのか、そして筋膜リリースがどのように回復を後押しするのかを詳しくお伝えします。

ふくらはぎの筋断裂(肉離れ)は、スポーツや武道の現場でも起こりやすいケガのひとつです
ふくらはぎの筋断裂はなぜ「レントゲンに映らない」のか
ふくらはぎの筋断裂(筋挫傷)とは、ふくらはぎの筋肉の繊維が部分的に損傷した状態です。いわゆる「肉離れ」の一種で、急な方向転換・踏み込み・ジャンプの着地などで起こりやすいケガです。
今回ご来院いただいた方は、合気道の稽古中に関節技の受け身をとった際、足がついていけずふくらはぎの筋肉が急激に引き伸ばされてしまいました。その瞬間の「ブチッ」という感覚は、筋繊維が損傷した典型的なサインです。
病院でレントゲンを撮ると「骨に異常なし」という結果に。しかしレントゲンは骨の状態を確認する検査であり、筋肉・筋膜の損傷は映りません。MRIであれば筋肉の状態を確認できますが、軽度〜中等度の筋損傷では「安静にしてください」「湿布を貼って様子を見てください」という対応になることがほとんどです。
💡 ポイント:「骨に異常なし=問題なし」ではありません。レントゲンに映らない筋肉・筋膜の損傷が、長引く痛みの原因になっていることが多くあります。

レントゲンは骨の確認には有用ですが、筋肉・筋膜の損傷は映らないため「異常なし」と判断されやすいのが現状です
「安静にしているだけ」では治りにくい本当の理由
湿布と安静で様子を見ている間に、じつは組織の内部では大きな変化が起きています。それが「筋膜の癒着(ゆちゃく)」です。
損傷した筋肉は修復の過程で炎症反応を起こし、周囲の筋膜(筋肉を包む薄い膜)が硬く固まっていきます。本来であれば筋膜はお互いが滑らかにスライドしているはずですが、癒着が起こると隣り合う組織同士がくっついてしまい、動くたびに突っ張りや痛みが生じるのです。
😌 正常な状態
- 筋膜が滑らかにスライドする
- 関節が自由に動く
- 正座・しゃがみが痛くない
😣 筋膜が癒着した状態
- 筋膜が固まって滑らない
- 動作のたびに引っ張り感・痛み
- 正座・しゃがみが長期間つらい
この「筋膜の癒着」が残ったままでは、いくら時間が経っても正座やしゃがみ込みの制限は解消されません。安静+湿布では癒着そのものには直接働きかけられないため、「なんとなく痛みが続く」「少し動くと戻ってしまう」という状態が繰り返されるのです。
実際の施術の流れ——二段階アプローチで癒着を緩める
今回の方は、初回来院時にふくらはぎの内側を中心に筋膜が強く固まっており、触診でも明らかに「滑りが悪い」状態でした。施術は大きく二段階で進めました。
① オイルを使った手技による表層の筋膜リリース
最初はオイルを塗布した上で、手技による筋膜リリースを行いました。固まった筋膜の癒着を丁寧に剥がし、筋肉本来の滑りを取り戻していく施術です。
施術中「めちゃくちゃ滑りが悪い」という状態がはっきりと確認できました。これはそれだけ筋膜が強く癒着していた証拠です。ケガによる損傷部分は、慢性的な肩こりなどとは比較にならないほど筋膜が硬化していることが多く、慎重に段階を踏んで緩めていくことが大切です。

まず表層の筋膜から丁寧にアプローチし、深層の癒着へと段階的に働きかけていきます
② 吸引を使った深層の筋膜リリース(メディセル)
次に、吸引(メディセル筋膜リリース)に切り替えました。吸引の特徴は「押す」のではなく「引き上げる」方向で筋膜にアプローチする点にあります。損傷部位への直接的な圧力を最小限に抑えながら、手技では届きにくい深層の癒着にも働きかけることができます。
手技で表層の癒着を緩めた後、吸引で深層にアプローチするこの二段階施術が、回復を早める鍵となります。
✅ 施術後の変化(患者さんのご感想)
- 「最初は違和感があったが、施術後はなくなった」
- 「正座をしたときの痛みがかなり減った」
- 「ふくらはぎの張りが明らかに軽くなった」
20年の臨床経験から感じること
筋断裂・筋挫傷の患者さんを多く診てきた中で、一貫して感じることがあります。それは「放置期間が長いほど、筋膜の癒着は格段に硬くなる」ということです。
急性期(ケガ直後)の炎症が落ち着く頃には、すでに筋膜が固まり始めています。その段階で適切にアプローチできれば回復は比較的早いのですが、「様子を見ているうちに数ヶ月経ってしまった」という方は、それだけ癒着が層を重ねて固くなっており、ほぐすのに時間と回数が必要になります。
また、今回のように合気道・柔道・ラグビーなどの武道・コンタクトスポーツを長年続けている方は、新しいケガの下に古い癒着が何層にも積み重なっていることがあります。触診すると「これは何年前のケガの痕跡だろう」と分かるほど、深部がガチガチに固まっているケースも珍しくありません。
さらに、筋断裂の施術で実感するのは「痛みと固さが比例しない」こと。強い痛みを訴える方でも癒着の程度が軽いこともあれば、ほとんど痛みを感じていないのに深部が相当固くなっているケースもあります。痛みの有無だけで「もう大丈夫」と判断せず、筋膜の状態そのものを確認することが大切だと感じています。
20年・9万件を超える施術経験から、筋膜の状態は触診でしっかりと把握できます病院の治療と筋膜リリースの「役割の違い」
誤解のないようにお伝えしますが、病院での治療が不要ということでは決してありません。骨折の有無を確認し、重度の損傷を除外するためにまず医療機関を受診することは非常に大切です。
ただし、レントゲンに映らない筋肉・筋膜のトラブルに対しては、病院では湿布・包帯・テーピングといった対応が中心となりがちです。それ自体は間違いではありませんが、「筋膜の癒着」という問題に対しては、直接的なアプローチが不足してしまうことがあります。
| 項目 | 病院(整形外科) | 整骨院(筋膜リリース) |
|---|---|---|
| 骨折・重症の除外 | ◎ | △ |
| 炎症・腫れの初期対応 | ◎ | ○ |
| 筋膜の癒着へのアプローチ | △ | ◎ |
| 可動域回復のサポート | ○ | ◎ |
| 慢性化・再発の予防 | △ | ◎ |
当院の院長の息子が階段から落ちて筋挫傷を起こした際も、病院では「捻挫」と診断されて湿布での対応となりました。捻挫の症状は落ち着いたものの筋挫傷の痛みだけが残り続けたため、筋膜リリースを集中的に行ったところ、1週間で日常生活に支障がないレベルまで回復しました。
病院での診断・治療と、筋膜リリースによる回復促進は、それぞれ役割が異なります。両方を上手に活用することが、早期回復への近道です。
武道・スポーツのケガを「慢性化させない」ために
合気道・柔道・ラグビーなど、身体接触を伴うスポーツでは、筋断裂や筋挫傷は決して珍しいケガではありません。しかし「いつものことだから」と放置してしまうと、筋膜の癒着が蓄積し、同じ箇所を何度もケガする悪循環に陥ることがあります。
今回ご来院の方も、合気道歴30年の中で手首や肘にも古傷を抱えていらっしゃいました。長年の蓄積で筋膜がガチガチに固まっている状態は、触診でもはっきりと確認できるほどでした。

武道・スポーツを続けるためにも、ケガをしたら早期に筋膜の状態を整えることが大切です
大切なのは、ケガをした早い段階で筋膜の状態を整えること。そして、ある程度回復した後も定期的にメンテナンスを行い、癒着が再び固まらないようにすることです。
🏥 当院での施術実績(一例)
- 足底筋膜炎:3回目の施術で痛みが消失
- 筋挫傷:1週間の集中施術で日常生活レベルまで回復
- スポーツによるふくらはぎ筋断裂:初回施術から正座の痛みが軽減
※個人差があります。すべての方に同様の効果を保証するものではありません。
まとめ
- ふくらはぎの筋断裂はレントゲンに映らないため、病院で「異常なし」とされやすい
- 安静だけでは筋膜の癒着が進み、正座やしゃがみ込みの制限が長引くことがある
- 放置期間が長いほど癒着は硬くなり、回復に時間がかかる傾向がある
- 手技+吸引の二段階筋膜リリースで、癒着を緩めることで可動域の回復と痛みの緩和が期待できる
- 病院の治療と筋膜リリースは役割が異なるため、両方を活用するのが理想的
ふくらはぎの痛みが何週間も続いているなら
「レントゲンでは異常がないと言われたけれど、痛みは確かにある」——その痛みを、当院は決して「気のせい」にしません。正座できない・しゃがめない・階段がつらい状態が続いているなら、筋膜の癒着が原因かもしれません。まずはお気軽にご相談ください。
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アトリエ整骨院(板橋区前野町)店舗概要
| 院名 | アトリエ整骨院 (板橋巻き爪補正センター 併設) |
|---|---|
| 住所 | 〒174-0063 東京都板橋区前野町3-25-5 |
| 電話番号 | 03-6279-8183 巻き爪専用ダイヤル:070-8404-7476 |
| 営業時間 | 月・木・金 10:00〜20:00 土曜日 9:00〜20:00 日曜日 10:00〜16:30 祝日 時間不定(営業カレンダーをご確認ください) ※完全予約制 |
| 定休日 | 火曜日・水曜日・年末年始 |
| 施術者 | 原島 勇人(柔道整復師/国家資格) 臨床20年・約90,000症例 |
| お支払い方法 | 現金・各種キャッシュレス決済に対応しております。 お支払い方法の詳細はこちら |
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