板橋区前野町のアトリエ整骨院、院長の原島です。
今回は、交通事故の施術で定期的にお越しくださっている女性のご利用者様の施術報告をお届けします。テーマは「ふわふわ感」と「頭・顔のこわばり」。ご本人の許可をいただき、内容を一部ぼかしてご紹介します。

施術前のご様子|「この時期は割と悪くない、でもふわふわ感はある」
お越しになったときの第一声は「この時期は割と悪くないですね」。季節の変わり目としては良いコンディションでした。
ただ、続けて伺うと「ふわふわ感はありますね」とのこと。
この「ふわふわ感」は、はっきりした回転性のめまいとは違い、足元が頼りない・地に足がついていない・視界がふわっとするといった感覚を指します。検査で異常が見つかりにくい一方、ご本人にとっては生活の質を下げる、やっかいな感覚です。
※強いめまい・吐き気・ろれつが回らない等を伴う場合は、まず医療機関の受診をおすすめしています。
なぜ事故のあとに「ふわふわ感」が残りやすいのか
交通事故のあと、痛みが落ち着いてきたころに残りやすいのが、このふわふわ感・頭の重さ・目の疲れです。画像検査で問題が見つからず、「もう治っているはずですよ」と言われて行き場をなくす方も少なくありません。
背景として当院が注目しているのは、次の3つです。
事故後に残りやすい3つの背景
①首まわりが守りの姿勢のまま固まる
衝撃を受けた身体は、しばらく「もう一度来るかもしれない」と身構えます。首と肩が緊張を解けないまま定着します。
②呼吸が浅いところで止まる
緊張が続くと息を深く吐けなくなり、身体が休むモードに切り替わりにくくなります。
③目と頭が休めない
首の緊張は目の周りの力みと連動します。ここが抜けないと、頭は一日中働きっぱなしです。
※症状の出方・経過には個人差があります。事故後の症状については、まず医療機関での診断を受けたうえでご相談ください。
触れてわかったこと① 痛みが「その場所だけ」に閉じ込められている
背面から順に確認していくと、圧をかけた部分に反応が出ます。ただ、伺ってみると「響くというより、その場所だけが痛い」。左右どちらもほぼ同じ反応でした。
当院では、押した場所から離れた部位に感覚が広がるかどうかを、状態を読むひとつの手がかりにしています。
今回のように反応がその一点に留まる場合は、周囲の組織が滑らかにつながって動く状態から遠ざかり、そこだけが孤立して固まっているサインと考えます。「痛いのに響かない」は、決して軽い状態ではありません。
触れてわかったこと② おでこで目を開けていた
うつ伏せ・横向きで背面を緩めたあと、仰向けで頭部と顔に触れて驚きました。顔が、かなり凝っている。とくに目の周りです。

画面が眩しいと、人は無意識に目元へ力を入れます。この状態が続くと、まぶたを持ち上げる筋肉だけでは足りなくなり、おでこの筋肉(前頭筋)を動員して目を開けるようになります。眉を上げて画面を見ている感覚がある方は、まさにこれです。
この日の施術中も、その話題になりました。
「おでこの筋肉で上げてるんですね」
そうなんです。そして、まぶた側の筋肉が働けるようになると、おでこを使わずに目を開けられるようになっていきます。目元がすっきり見えるようになる方も多く、美容面で喜ばれることもあります。
※目元の見え方には個人差があります。二重・奥二重などの変化を保証するものではありません。
触れてわかったこと③ 噛み締めと「石頭状態」
側頭部に手を当てると、これがまた硬い。思わず「石頭状態ですね」とお伝えしたほどでした。原因のひとつは噛み締めです。
パソコン作業や集中を要する仕事の最中、上下の歯が触れたまま長時間過ごしていると、側頭部の筋肉が休む機会を失います。頭を締めつけるような重さ、夕方の頭痛、朝の顎のだるさ。心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
ここを緩めていくと、「痛いけど気持ちいい」という反応が返ってきました。
「なんですかねこれ、病みつきになりそう」——嬉しいお言葉です。
見落とせない土台|呼吸とお腹の使い方
この日のもうひとつのポイントが、お腹の使い方でした。腹部まわりの働きが弱くなると、呼吸が浅く、上半身だけで息を吸う形になります。すると首・肩・顎・頭が「呼吸の補助」に駆り出され、休めなくなる。
当院が大切にしている「足 → 骨盤 → 呼吸 → 自律神経」のつながりで見ると、頭のこわばりは頭だけの問題ではありません。ふわふわ感も同じで、足元の安定・骨盤の位置・呼吸の深さが揃って初めて、頭が本当の意味で緩みます。今回も、頭部だけでなく体幹と呼吸の通り道を整えてから頭に入りました。
施術の途中で「肋骨のあたりで吐ける感じがする」と変化を教えていただけたのも、良いサインでした。
施術後の変化|「頭が小さくなった感じ」
施術後、おでこと側頭部の感触を比べていただくと、明らかに柔らかくなっていました。ご本人の表現は「頭が小さくなった感じ、すっきりした」。
実際に頭蓋の大きさが変わるわけではありません。それでも、頭部と顔の筋膜が緩み、皮膚と骨の間に「余白」が戻ると、多くの方がこの感覚を口にされます。締めつけていた帽子を脱いだような感覚、と表現される方もいます。
睡眠スコアという、目に見える手がかり
施術後の会話では、スマートウォッチの睡眠スコアの話になりました。このご利用者様は日ごろから睡眠の質が良く、前夜は85点。素晴らしい数字です。

対する私はというと、いつのまにかショートスリーパーになってしまい、スコアが49まで落ちる日もあります。
ところが前夜、頭をほぐしてから寝てみたところ79。同じ睡眠時間でも中身がまったく違うことを、数字で突きつけられました。
睡眠時間は簡単には増やせません。であれば、眠りに入る前の頭と顔のこわばりを取っておくことが、現実的な打ち手になります。寝る前の数分間、目の周りと側頭部を軽くゆるめるだけでも、翌朝の起き方は変わってきます。
脈が遅い=スポーツ心臓? 数字の受け取り方
この日はもうひとつ、安静時の心拍数の話題も出ました。「昔から50台がざら」というご利用者様、「もともと60くらい」という私。どちらも一般的な平均より低めです。
運動習慣のある方は心臓が一度に送り出せる血液量が多く、その分ゆっくりでも足りる——これがいわゆるスポーツ心臓と呼ばれる状態です。ただし、腕時計型の機器は睡眠中にずれて実際より低い値を記録することがあり、通知が出ても一度きりであれば計測誤差の可能性が高いと考えられます。
※ただし、めまい・失神・強い息切れを伴う場合や、低い値が繰り返し記録される場合は、自己判断せず循環器内科などの受診をおすすめします。数字はあくまで「気づきのきっかけ」です。
ご自宅でできる、頭と目のセルフケア
今回のご利用者様にもお伝えした、シンプルなケアです。いずれも痛みのない範囲で行ってください。
①おでこを使わずに目を開ける練習
眉の上に指を軽く添えて、眉が動かないよう固定します。その状態で、まぶただけで大きく目を開く。5回ほどで十分です。おでこの動員を減らす感覚が育ちます。
②側頭部の噛み締めリリース
耳の上あたりに手のひらを当て、軽く圧をかけたまま、ゆっくり口を開け閉めします。10回程度。日中、歯が触れていることに気づいたら、そのつど離す習慣も併せて。
③吐く息を長くする呼吸
仰向けで膝を立て、4秒吸って8秒かけて吐く。5往復。お腹と肋骨の下がりを感じられれば十分です。頭の緊張が抜けやすくなります。
まとめ
今回のケースの要点
✅ ふわふわ感の背景に、頭・顔・目の周りの強いこわばりがあった
✅ 画面の眩しさから、おでこの筋肉で目を開ける癖がついていた
✅ 噛み締めにより側頭部が「石頭状態」になっていた
✅ お腹が使えず呼吸が浅く、上半身が休めていなかった
✅ 整えたあと「頭が小さくなった」という実感が得られた
頭の重さやふわふわ感は、我慢しているうちに「そういうものだ」と慣れてしまいがちです。でも、緩んだあとの軽さを一度知ると、慣れていただけだったと気づく方がほとんどです。
同じような感覚でお困りの方は、どうぞ気軽にご相談ください。板橋区前野町のアトリエ整骨院では、柔道整復師の国家資格を持ち、20年・のべ約90,000件の施術経験をもとに、お一人おひとりの状態を確認しながら進めています。
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| 院名 | アトリエ整骨院 (板橋巻き爪補正センター 併設) |
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