健康保険の取り扱いをしていない理由

アトリエ整骨院では健康保険の取り扱いについて

アトリエ整骨院では、健康保険の取り扱いは行っておりません。
その理由は、症状が出ている場所と、その原因となる部分が異なることが多いからです。以下の画像をご覧いただくと、理解が深まると思います。

例えば、立っているときに腰が反り、いわゆる「反り腰姿勢」（骨盤前傾）が原因で、さまざまな症状が引き起こされることがあります。硬い床に寝たとき、腰と床の間に空間ができる場合は、反り腰の可能性があります。

一方で、健康保険を使った施術では、痛めた箇所のみを施術するというルールがあります。そのため、たとえ痛みを一時的に和らげることができても、根本的な原因にはアプローチできません。結果的に、将来、腰痛や膝痛、肩の痛み、肘の痛み、さらにはスポーツ障害などを引き起こしやすくなります。

たとえ、ぎっくり腰や足首の捻挫で健康保険が適用され、痛みが治まったとしても、すねや骨盤の歪みを改善しなければ、足首の捻挫が再発する可能性が高まります。痛みが取れたからといってそのまま放置し、歪んだ状態で日常生活を送ると、最初に示した図のように、将来的にさまざまな症状が現れる可能性があります。過去のぎっくり腰、足首の捻挫や骨端症が、後々に腰椎ヘルニアの原因になることも考えられます。

整骨院での健康保険の適用について

整骨院で健康保険が適用されるのは、以下のように原因が明確な症状に限られています。

保険適用対象の症状

• 骨折
• 脱臼
• 捻挫
• 挫傷
• 打撲

ただし、骨折と脱臼については、緊急の場合を除いて医師の同意が必要となります。これ以外の症状については、整骨院での保険適用は難しく、保険外の施術となります。

保険適用外の症状

以下のような症状は保険適用外となり、全額自己負担となります。

• 他の医療機関（整形外科等）で治療を受けている場合に同じ症状で整骨院の施術を受ける
• 日常生活や加齢による疲れや痛み
• 単なる肩こり、筋肉疲労、筋肉痛、腰痛、体調不良
• 症状の改善が見られない長期の施術
• 椎間板ヘルニア、リウマチ、神経痛、五十肩、関節炎などの疾病
• 過去の負傷の後遺症
• スポーツ障害：テニス肘、ゴルフ肘、野球肘、野球肩、ジャンパー膝、サッカー膝、ランナー膝、分裂膝蓋骨、離断性骨軟骨炎、腸脛靭帯炎、鵞足炎、シンスプリント、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、有痛性外脛骨、三角骨障害、足底筋膜炎
• 小児の骨端症：シーバー（セーバー）病、第1ケーラー病、第2ケーラー病（フライバーグ病）、イズリン病、オスグッド・シュラッター病、シンディング・ラルセン病、ブロート病、ペルテス病、キーンベック病、パンナー病、ショイエルマン病

保険適用に関する注意点

整骨院は保険医療機関ではないため、健康保険の適用には制限があります。不正な保険適用を避けるため、実際の症状と異なる申告をすることは避けてください。例として、肩こりを「肩を捻った」と偽って保険を利用することは、詐欺行為にあたります。

施術を受ける際は、負傷した部位、発生した日時や原因を正確に伝えることが重要です。また、「療養費支給申請書」に署名する際は、記載内容をよく確認し、必ずご自身で署名を行ってください。領収書は必ず受け取り、保管することをお勧めします。

アトリエ整骨院では、患者様が安心して施術を受けられるよう、正確な情報提供と適切な施術を心掛けております。健康保険の適用に関しても、これらの規定をよくご理解いただき、適正な利用をお願い申し上げます。