先日、回転寿司チェーンのカフェについて書いた記事のなかで、「お寿司屋さんが母体だから、気が向けば魚も食べられる。お魚のEPA・DHAは身体の調子を整えるのに欠かせない」とサラッと触れました。すると「そのEPA・DHAって、結局なんなの?」というお声をいただいたので、今日はそこを少しだけ掘り下げてみます。
名前は聞いたことがあっても、意外と「何がいいのか」までは知られていないこの栄養素。身体を診る立場から、できるだけやさしくお話ししますね。

EPAとDHA そもそも何が違うの?
EPAもDHAも、青魚などに多く含まれる「油(あぶら)」の一種です。同じ仲間なので一緒に語られがちですが、ざっくり言うと得意分野が少し違います。
・EPA……血液や「めぐり」に関わる栄養として知られています。イメージとしては、身体の中の流れをスムーズに保つ手助けをする油、という感じです。
・DHA……脳や神経の働きに関わる栄養として知られています。情報をスムーズに伝えるための“潤滑油”のような存在、とたとえると分かりやすいかもしれません。
どちらも身体の中では十分に作れないため、食事からとる必要があるのがポイント。だからこそ「お魚を食べる習慣」が大切になってくるわけです。

「コリや痛み」と炎症のお話
ここからは、私の専門に近い話を少しだけ。長く続く身体の不調の背景には、はっきりした炎症ではなく、“じわっとくすぶるような状態”が関わっていることがある、と考えられています。
身体には、もともとそうした状態のバランスを保とうとする仕組みが備わっています。EPA・DHAは、そのバランスに関わる油として知られている栄養素です。つまり、特別な「効能」というより、身体づくりの土台のひとつとして日々の食事に取り入れておきたい、という位置づけですね。
※ これは一般的な栄養の話で、特定の症状が治る・防げるという意味ではありません。気になる不調があるときは、まず専門家にご相談くださいね。
自律神経や気分とのつながり
当院では、姿勢や呼吸とあわせて「自律神経」のお話をすることがよくあります。実は、お魚をよく食べる食習慣と、心身のコンディションの関係についても、昔から色々と語られてきました。
先ほどお伝えしたとおり、DHAは脳や神経に関わる栄養です。気分の浮き沈みや、なんとなくの不調を「食事だけで解決」とは言えませんが、整った食習慣は、身体だけでなく心の土台にもなる——そう考えると、毎日の一食が少し愛おしく感じられませんか。

実は 現代人は「魚不足」?
これだけ大切なEPA・DHAですが、近年は食卓がお肉に偏りがちで、「最近、魚を食べたのいつだっけ?」という方も少なくありません。忙しいと、どうしても手軽なメニューが続いてしまいますよね。
でも、難しく考える必要はありません。ほんの少し意識するだけで、お魚は意外と手軽に取り入れられます。
手軽にお魚をとる4つのコツ
・お刺身やお寿司を選ぶ
EPA・DHAは熱に弱く、加熱すると脂と一緒に逃げやすい性質があります。その点、生でいただくお刺身やお寿司は効率の良い食べ方。回転寿司が「ついで」に立ち寄れるのは、実は理にかなっているんです。
・サバ缶・イワシ缶を常備する
缶詰なら骨までやわらかく、汁にも栄養が溶けています。あと一品ほしいときの強い味方です。
・焼くなら「ホイル焼き」で逃がさない
どうしても加熱したいときは、脂を受け止められるホイル焼きや煮魚がおすすめ。流れ出た汁ごといただけます。
・「週に2〜3回、魚の日」をゆるく決める
完璧を目指すより、続けられる仕組みづくりが大切。曜日でざっくり決めておくと、悩まず続けられます。

気をつけておきたいこと
身体に良いと聞くと、つい「たくさん摂ろう」と思いがちですが、何ごともバランスが大切です。
サプリメントなどで一気にとろうとするより、まずは食事から、無理なくが基本。とくに、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方や、持病のある方、妊娠中の方は、サプリでとる前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。お魚そのものを楽しむぶんには、いろいろな種類をバランスよく、が安心です。

ちなみに、当院の看板猫むぎ店長とおこめも、お魚は大好物です(笑)。でも、猫にとっての「おいしい」と、人にとっての「身体づくりの土台」は、ちょっと意味合いがちがうんですよね。同じ魚好きでも、人は人の楽しみ方で。そんなことを思いながら、今日も2匹はお昼寝中です。

読んでくださったあなたへ
あなたは最近、お魚を食べましたか?「週に何回くらい食べてるよ」「サバ缶をよく使う」「実はあまり食べてないかも…」——どんなことでも構いません。
「お気に入りの魚メニュー」
「これならよく食べてる」
「手軽なお魚レシピ、知りたい」
そんなあなたの魚習慣や感想を、ぜひコメントで教えてください。いただいた声は、次の記事づくりのヒントにさせていただきます。来院時に直接お話ししてくださるのも大歓迎です。
身体のことも、ちょっとした健康習慣のことも、気になることがあればいつでもご相談くださいね。
低気圧シーズンは自律神経のケアを
これからの時期は低気圧が次々と接近し、頭痛やだるさ、肩こりなど自律神経の乱れによる不調を感じやすくなります。気圧の変化に負けない体づくりのために、早めの調整・メンテナンスをおすすめします。
「最近なんとなく体調が優れない」という方は、お気軽にご相談くださいね。
アトリエ整骨院・板橋巻き爪補正センター 院長 原島勇人(柔道整復師/臨床20年)
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